ウォーターサーバー無料の「からくり」とは?

「ウォーターサーバーのレンタル代無料」という宣伝のフレーズをよく聞くと思います。実際にほとんどの会社ではレンタル代を無料にしていることが多いです。何故レンタル代が無料なのか?その「からくり」には大きく2つの理由があります。
レンタル無料の2つのからくり
レンタル無料になっている理由の1つ目の「からくり」は、お水が定期購入になっていて毎月お水代がかかること、2つ目の「からくり」は、契約期間の縛りと解約金です。
からくり①:お水の定期購入
ウォーターサーバーのレンタル無料の「からくり」の一つはお水を定期購入する必要があるということです。業界的に「ノルマ」と言われるのですが、レンタル代がかからない代わりに毎月決められたお水の本数を注文しなければなりません。契約時にお届けサイクル、お水の配達本数を決めなければならず、1週間~1ヶ月くらいの間隔でお水を届けてもらうサイクルを選択しなければなりません。
多くのウォーターサーバー会社は、毎月一定量の水を購入する「定期配送」モデルを採用しています。この定期配送契約によって、安定した収入源を確保できるため、ウォーターサーバー自体のレンタル代を無料にしても収益が成り立つようになっています。契約が長期になると、ユーザーの継続的な購入によって十分な利益が出るからくりとなっています。
毎月のお水料金は?
天然水の場合、お水の料金は12Lで2,000円前後となっています。お水の配達は2本単位、また定期配送の配送サイクルは1週間、2週間、3週間、1ヶ月となっている場合がほとんどで、例えば1ヶ月サイクルで2本の配送で申し込んだ場合、毎月12L×2本の定期配送となるので、毎月最低でも4,000円程のお水代がかかることになります。
⇒ウォーターサーバー価格比較表
からくり②:契約期間の縛りと解約金
レンタル代無料のもう一つの「からくり」は契約期間の縛りと解約金です。
ウォーターサーバーのレンタルには契約期間があり、契約期間内に途中解約する場合には解約時の解約金(違約金、引き取り手数料等)が発生します。利用規約のウォーターサーバーの解約に関する条項には○○年未満の解約の場合に必要な「引き取り手数料」の記載があるので、必ずチェックして下さい。
契約期間はどれくらい?
レンタル無料のウォーターサーバーの場合、契約期間は1年~2年未満というのが最も多く、3年未満とかなり長い契約期間が設定されていることもあるので注意が必要です。レンタル代無料という謳い文句につられて簡単に契約してしまうと長い期間使い続けないといけなくなるので、事前に契約期間を確認して下さい。レンタル無料でも契約してしまうと長い期間利用しなければならない「からくり」となっています。
解約金・違約金の金額は?
ウォーターサーバーを契約期間内に解約する場合、解約金(または違約金、引き取り手数料など)が発生します。解約金は会社や選択する機種によっても異なり、またレンタルを継続した期間によっても異なります。金額はケースによって異なりますが1万~3万円程となっています。
⇒ウォーターサーバーの解約金(解約違約金)比較
ウォーターサーバー無料なのはあたりまえ
ウォーターサーバーの「レンタル無料」、「初期費用無料」などと謳っている広告が多く見られますが、実はウォーターサーバーの契約システムとして、レンタル代・初期費用無料は一般的で、あたりまえです。ほとんどの会社ではレンタル無料&お水の定期購入という契約条件になっていることが多く、レンタル無料が特別にお得な訳ではありません。お得に見せる為の「無料のからくり」です。
よくショッピングモールなどのウォーターサーバーの展示イベントで、特別にレンタル無料と謳っていますが、特別その期間だけ無料な訳ではなく、お得に見せる為のからくりです。
⇒レンタル無料のウォーターサーバー一覧・比較
定期購入なしでレンタル無料のウォーターサーバー
定期購入なしのウォーターサーバーの殆どはサーバーレンタル有料となっていますが、一部の会社ではレンタル無料の会社もあります。2024年10月現在では、下記の3社のみが「定期購入なし」で「レンタル無料」のシステムとなっています。
ハワイウォーターと信濃湧水に関しては、直近3ヶ月間のボトル注文数が指定の数に達していない場合は、事務手数料がかかるシステムとなっています。
シンプルウォーターはお水を全く注文しなくても事務手数料などは必要ありませんが、解約時までにお水の注文数が一定数まで達していない場合に別途費用がかかるシステムとなっています。
定期購入なし&レンタル無料のシステムであっても、その代わりに別の必須条件があるので事前に確認をしてみて下さい。